梅雨時などは洗濯物の部屋干しの機会も多くなると思いますが、その時にエアコンの除湿を使って乾かすことはないでしょうか?
一方で除湿機を持っている人は、それを使って洗濯物を乾かしている人もいると思います。
どちらも除湿の効果が期待できるので洗濯物が早く乾くと思いますが、では、どちらを使ったほうが効率よく洗濯物を乾かすことができるのでしょうか?
また、この2つの除湿に効果の違いとかはあるのでしょうか?
今回は、この2つの除湿についてまとめました。
エアコンの除湿で洗濯物は早く乾くの?
エアコンは冷房だけでなく暖房も使える便利な機会ですが、除湿という機能も備わっています。
梅雨時など雨の日に外に洗濯物が干せない時、この除湿を使って部屋干しをする人が非常に多いですよね。
このエアコンの除湿を使うと部屋の湿度が下がるので、洗濯物を部屋干ししていてもその湿気を外に逃がしてくれるので、何もしない状態よりも早く乾くことが期待できます。
エアコンの2つのタイプの除湿とは?
実は、このエアコンの除湿には2つのタイプがあって、温度を少し下げて除湿する「弱冷房除湿」と、温度を下げずに除湿する「再熱除湿」があります。
私たちの一般的なイメージは、この「ドライ」で認識されている人が多いと思いますが、最近のエアコンは再熱除湿のタイプのものが多くなってきており変化していますね。
再熱除湿は弱冷房除湿(ドライ)のように除湿をしても寒くならないよう、送り出す空気を温めなおしてから部屋に流れていきます。
ドライは冷房よりも電気代が安くすみ、再熱除湿は冷房よりも高く付きます。
再熱除湿>冷房>弱冷房除湿(ドライ)
このような位置づけですね。
エアコンを使って洗濯物を乾かす場合は、室内が暑い場合なら冷房で大丈夫だし、梅雨時のような気温がそこまで高くなく湿気の多い時は除湿を使えば良いと思います。
さらに言うなら洗濯物の周辺にある「湿気」を取り除くために、サーキュレーターや扇風機などを使って空気を循環させるとより効果が期待できます。
部屋干しとサーキュレーターの使い方についてはこちらも参考にして下さい。
関連ページ>>サーキュレーターの効果と置き場所の関係は?電気代は?置き方換気
洗濯物の部屋干しにはエアコンの除湿と除湿機、どちらが良いの?
エアコンには除湿機能があってこれでも部屋の除湿は出来ますよね。
一方の除湿機でも衣類乾燥機能などが充実しており、洗濯物の部屋干しに効果が期待できます。
ここで疑問に思うのは、
洗濯物の部屋干しをするときに、エアコンの除湿と除湿機だったらどっちを使ったほうがいいのか?
両方持っている人はどちらも使ったことがあると思いますが、この答えは、
ということがいえます。
それはどうしてかというと、除湿機には大きく分けて3つの方式があって、それぞれに効果を最大限に発揮できる季節(環境)があるからなんですね。
3つの方式のメリット・デメリット、その比較についてはこちらのページで詳しくまとめています。
関連ページ>>除湿機の仕組みなど比較してわかる一番かしこい選び方とは?方式値段
部屋干しというと梅雨どきをイメージされる方が多いと思いますが、冬場でも雨の日とかは気温が低いので部屋干しをする機会もありますよね。
そんな時にエアコンの除湿では、なかなか乾きにくいといったイメージが簡単に浮かぶでしょう。
でも、冬場に強いデシカント式の除湿機なら、気温が低くてもしっかりと除湿を行ってくれる上に室温も若干上がるので、とても便利な家電として使うことが出来るんです。
季節は梅雨時で洗濯物が4.5kgと仮定して部屋干しをした場合、エアコンの除湿や扇風機の併用、除湿機を使ったケースで、それぞれどのくらいの時間がかかるのか?
わかりやすく表にしてみました。
【部屋干しの乾燥時間と電気代】
乾燥時間 | 電気代 | |
エアコン | 170分 | 34円 |
エアコン+扇風機 | 120分 | 27円 |
除湿機(コンプレッサー式) | 230分 | 25円 |
扇風機 | 430分 | 6円 |
*梅雨時で、洗濯物が4.5kgと仮定した場合
これは環境や機種によって大きく左右されるので、あくまで目安として参考にしてもらえればと思います。
ここで目につくのは
ということがわかります。
およそ一時間ほど違いますよね。
でも、電気代を見ると、
ということがわかります。
時間をとるか、電気代をとるか?といったところで意見が分かれそうですね。
ただ、よく見てみると一番いいのは
これが乾く時間と電気代のバランスが最も良いですね。扇風機は1時間使っても1円くらいなので、とても省エネで効果があるのです。また、除湿機と扇風機やサーキュレーターとの併用でもバランスが良いと思います。
部屋干しを早く乾かすポイントは、
「扇風機やサーキュレーターとの併用」
だということを抑えておきましょう。
エアコンの除湿の効果って?
ここまで、エアコンの除湿と除湿機の関係について見てきましたが、こう見ると除湿機がなくてもエアコンと扇風機があれば、部屋干しには十分対処できそうな気がしますよね。
それは梅雨や夏場の時期に関していうと、べつに除湿機は必要ないかなって思います。
でも、これが冬場など寒い時期の話になると、そうはいかないことも多いんです。
どうしてかというと、冬場は気温と湿気の関係が大きく関わってくるからなんです。
エアコンの冷房と除湿、気温と湿気の比較
初めのほうでエアコンには2つのタイプの除湿があるというお話をしましたが、
電気代の関係は
再熱除湿>冷房>弱冷房除湿(ドライ)
というように弱冷房除湿(ドライ)が一番安くすみます。
でも、除湿の機能面では
というように、冷房が1番除湿の効果が高いと考えられています。
夏場や梅雨時期だと別に冷房でも構わないですが、冬場になると冷房は使えませんよね。かと言ってドライをするにもちょっと寒いですしなかなか難しいと思います。
そういう時に、冬場に強いデシカント式の除湿機が活躍してくれます。
デシカント式の除湿機は寒い時期でも除湿をキチっとしてくれる上に、室温も3~8℃程度上がるのでもってこいなんですね。
また、部屋干しだけでなく結露、カビ対策にも使えるので用途は広いです。
これはエアコンの除湿ではなかなか難しいですよね。
あとがき
エアコンの除湿は使い方によってはとても効果を発揮してくれるので、あなたがどのように使いたいかで、除湿機の購入も検討すると良いと思います。
また、エアコンの除湿を使って洗濯物を乾かしたい場合は、扇風機やサーキュレーターと一緒に使えばさらに効果的に乾かすことができるのでお得ですね。
この場合、時間や電気代でお得になるばかりか、早く乾くことで洗濯物にカビや雑菌がつきにくくなります。つまり、嫌な臭いの発生も抑えられることに繋がるのですね。
こんな風にいろいろとメリットが多いので、部屋干しをする際の参考にしてくださいね。
このようなエアコンと除湿器の差がわかりましたが、もし除湿器を購入するならどれがいいのか迷いますよね。
除湿器にもいろいろと方式があって、それぞれの仕組みや能力も違います。
そんな除湿器の能力や電気代などをこちらのページにまとめました。
関連ページ>>除湿機の仕組みなど比較してわかる最適な選び方とは?方式値段
パッと見てわかりやすいようにまとめられたと思うので、ぜひこちらも除湿器選びの参考にしてください。