扇風機をつけっぱなしにして寝る方も多いと思いますが、気になるのは電気代ですよね。
何時間も扇風機をつけていたらお金がかかる心配が頭をよぎったりします。
また、扇風機を消し忘れて何時間も外出したり、一週間旅行に行っていたなんてことになると、発火して火事になるんじゃないかとか別の心配もありますよね。
他にも、寝るときに扇風機をつけっぱなしにして体調が悪くなった、風邪を引いたなんて経験もないでしょうか?
そんな扇風機のつけっぱなしによる疑問や心配についてまとめました。
扇風機つけっぱなしで寝ると電気代はどうなる?
扇風機をつけっぱなしにして寝ると、電気代はどのくらいかかるのか?
まず扇風機の電気代ですが、扇風機によって消費電力には若干違いがありますが、おおよそ扇風機の最大消費電力は40kwくらいになります。
つまり「強風の時にこのくらい電気を使いますよ。」っていう事なので、そこまで消費電力は大きくありません。
ここ最近の扇風機の消費電力も省エネでかなり低い値になっていますが、一般的な扇風機として平均すると「10~40W」あたりとなってますね。
では、この消費電力での電気代を計算すると、1時間あたりの電気代は
0.27円~1.08円
*1kWh当たりの電気代を27円として計算
この程度の電気代しか必要ありません。
ということで、寝る時間を8時間とすれば、扇風機をつけっぱなしにしてかかる電気代は
2.16円~8.64円
という事になり、寝てる間に扇風機をつけっぱなしにしてもほとんど電気代がかからないことがわかります。
また、さすがに寝るときに扇風機を強風にしてる人はほとんどいないと思いますので、かかる電気代は5円以下だと思います。
DCモーターの扇風機だと電気代は?
先ほどの扇風機はACモーターの一般的な扇風機の消費電力から電気代を計算しましたが、もっと消費電力の低いDCモーター搭載の扇風機だと電気代はどうなるのか?
こちらも計算したいと思います。
DCモーター搭載の扇風機の消費電力は平均すると「1.5~20W」あたりとなってますね。
では、この消費電力での電気代を計算すると、1時間あたりの電気代は
0.04円~0.54円(*1kWh当たりの電気代を27円として計算)
先ほどの一般的な扇風機と比較すると、さらに電気代が低い事がわかります。
扇風機つけっぱなしで何時間も外出して大丈夫?
扇風機をつけっぱなしにして何時間も外出しても大丈夫なのか?
という事に関しては「電気代」というポイントに絞って説明すると、ほとんど電気代はかかっていないのでさほど心配しなくていいという結論になりますね。
例えば、1日中外出していたとすると24時間で計算した場合、ACモーターの扇風機を弱でつけっぱなしにしていたと仮定すると
0.27円×24時間=6.48円
電気代はこのくらいになります。
強だと、1.08円×24時間=25.92円
つまり、24時間にかかる扇風機の電気代は、
6.48円~25.92円
ということになります。
では、DCモーターの扇風機を弱でつけっぱなしにしていたと仮定すると
0.04円×24時間=0.96円
強だと、0.54円×24時間=12.96円
つまり、24時間にかかる扇風機の電気代は、
0.96円~12.96円
ということになります。
どちらも扇風機を24時間つけっぱなしにしていた電気代にしては安いので、特に心配になるほどの料金にはなっていないことがわかりますね。
扇風機つけっぱなしで一週間旅行した時の電気代
では、扇風機付けっぱなしにして一週間旅行に出てしまった場合などはどうなるでしょうか?
先ほどの24時間つけっぱなしの電気代に一週間をかけるとその電気代が出ます。
つまり一般的なACモーターの扇風機の場合は、
45.36円~181.44円
DCモーターの扇風機は、
6.72円~90.72円
これならたとえ扇風機を消し忘れて旅行に出かけたとしても、200円もかからないという事なので心配しなくても大丈夫ですね。
扇風機つけっぱなしで火事になったり壊れたりしないの?
扇風機をつけっぱなしにしても電気代の面では心配しなくていい事がわかりましたが、長時間つけっぱなしにして発火して火事になったり壊れたりしないのか、そちらの方が心配な方も多いと思います。
では、扇風機はどのくらい長時間の連続運転しても大丈夫なのか?
結論として、扇風機は8時間ほどの連続運転が想定された家電で、本当は一週間つけっぱなしにするというのは危険です。
24時間つけっぱなしというのも扇風機のモーターに負担があるので、あまりよくはありませんが、実際に連続運転させても特に問題ないケースも多いです。
換気扇をずっと回していても特に問題ないことが多いように、扇風機でも同じことが言えるでしょう。
でも、ニュースなどで実際に扇風機から火災が発生しているという事例をよく耳にしますが、あれは違う問題が生じていることが多いです。
それは「経年劣化」や「メンテナンス不足」「ホコリなどに引火」といった事です。
扇風機には「耐用年数」があり「設計上の標準使用期間」というものが設定されています。
これはJIS基準に基づく標準的な使用条件下で使用した場合に、安全上支障なく使用することができる標準的な期間のことです。
取扱説明書に記載されてますし、本体にも「製造年」と「設計上の標準使用期間」が記されたシールが貼ってあると思います。
扇風機の標準使用期間はだいたい5~10年で平均8年ほどですが、この期間を越えた扇風機は経年劣化によってモーター部品が劣化して火が出たり、回線が断線してショートしたり、モーター周辺にホコリが溜まってそれに引火して火災が起きたりなど、長期間使っていたことで異常が発生し火事になるケースが増えているので、今すぐあなたが使っている扇風機が大丈夫なのか確認してください。
それによって扇風機をつけっぱなししても安心かどうか変わってくると思います。
扇風機が発火する異常のサイン
では、どんな時に扇風機から発火するのか、火事になる前には少しおかしなサインが現れていることも少なくありません。
扇風機をつけっぱなしにして危なくないように、事前に扇風機の異常なサインは見逃さないようにしてください。
例えば次のような異常が見られたときは要注意です。
- 電源がつかない。
- 電源を入れても羽根が回らない。
- 羽根が回っても、回転が異常に遅かったり止まったりする。
- 羽根が回転するときに異常な音や振動がする。
- モーター部分が異常に熱かったり、焦げくさい臭いがする。
- 羽やモーター部分にホコリが溜まっている。
- 電源コードが折れ曲がっていたり破損したりしている。
- 使用時に電源コードの向きで、羽根が回ったり回らなかったりする。
こういう時はモーターの異常や断線の可能性があるため、発火する可能性が高くなりますので、今すぐ使用はやめて新しい扇風機に買い替えましょう。
扇風機つけっぱなしで寝ると風邪をひくの?
扇風機をつけっぱなしにして寝ると、朝起きた時に風邪を引いた、体調がすぐれないといった事があると思います。
寝ている間に扇風機を直接体に当てていると、体の表面の熱が奪われることで体温調節がうまくできずに体調が悪くなることがよくあります。
ですので、寝るときに扇風機をつける時は、
- 首振りにして同じ個所に長時間風を当てないようにする。
- タイマーをセットして、一定時間内で扇風機が停まるようにする。
- ある程度の距離をおいて、身体にあたる風量を抑える。
このようにすると、体調が悪くなる事を防ぐことができます。
あとがき
扇風機をつけっぱなしにしても電気代はあまりかかりませんが、何時間も連続使用で劣化を早めてしまいます。
また経年劣化で古くなった扇風機を使い続ける事は、発火の原因になるので、異常を感じたらすぐに使用を止めて新しいものに買い替えて下さい。
そして扇風機をつけっぱなしで寝る事もあると思いますが、長時間直接体に風を当て続けるのは体調不良をまねくので、距離を離したりタイマーをセットするなどして調節するようにしてください。
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