バレンタインと聞くと、
女性から男性へとチョコを渡して気持ちを伝える日
こんなイメージがありますよね。
でもこれは日本独特の文化で、海外では男性から女性へプレゼントを渡す日となっているのです。
また、日本ではチョコを渡すことがほとんどですが、海外では様々な品物が選ばれるようです。
そんな日本のバレンタインデーは特徴的で、義理チョコなどの文化も他には見られない出来事になっています。
そこで今回は、
バレンタインの由来や発祥の起源はどこなのか。
またバレンタインの英語のつづりや海外と日本の違い。
そして、バレンタインデーで女性から男性にチョコを渡す理由や、その意味などについてまとめました。
バレンタイン誕生までの流れや、いろんな由来や意味についてみていくと面白いので、ぜひ最後まで読んでください。
バレンタインの由来や発祥起源は?
バレンタインデーでは女性から気になる男性にチョコを渡し、告白するようなこともあるイベントですよね。
ただ、義理で渡す義理チョコや友達に渡す友チョコ、また、自分で食べるために買う自分チョコなど、そのスタイルは様々変化しています。
でも、バレンタインでチョコレートを渡すということには、大きな変わりはありませんよね。
プレゼントなどと一緒に渡すこともありますが、主役の品物はチョコレートです。
そんなバレンタインデーですが、どうしてバレンタインデーというものが生まれたのか?
その発祥の起源の国や由来って気になりますよね。
いろいろ知りたいことがあると思いますが、実はバレンタインの由来は今からなんと約1800年前くらいまでさかのぼります。
それは古代ローマで起きた愛のキューピッドのお話でした。
バレンタインの由来は海外ローマが起源
バレンタインデーの元になった、聖バレンタイン司祭の出来事が由来とも言われています。
かつてローマ皇帝は、強い国づくりの一環として兵士の士気を高めるために結婚を禁止する「結婚禁止令」を出したのです。
国に愛する人を残して出兵すると、その兵士の士気が下がってしまうからという理由なんです。
しかし、聖バレンタイン司祭は婚姻を禁止されて悲しむ兵士たちを憐れみ、ローマ皇帝に内緒で結婚式を行っていたのですね。
それが皇帝バレてしまい注意をされたのですが、それでもその命令に背いたために最終的に処刑されたのです。
それが269年2月14日で、それからこの日は聖バレンタイン司祭の名前から、恋人たちの日「バレンタインデー」となったという由来があるのですね。
ちなみに、その1か月後の3月14日には「ホワイトデー」がありますよね。
実はこの聖バレンタイン司祭が処刑された後、1ヶ月後の3月14日に恋人たちが改めて永遠の愛を誓ったというエピソードがあります。
これがホワイトデーの由来の一つの説とも言われているのですが、その中身は実はもっと「大人の事情」が絡んでしまっています。
このホワイトデーの由来についても、別の記事でも詳しくまとめているので、よかったら読んでみてください。
関連ページ>>ホワイトデーの「ホワイト」の名前の由来は?発祥や起源は海外?
バレンタインのつづりを英語で書くと?
バレンタインのつづりを英語で書くと
Valentine's day
また、セントバレンタインとも言いますが、その場合
St.Valentine's day
といったようになりますね。
「St」が前についてますが、これは「Saint(セイント)」の事で「聖人や聖者」という意味をもっています。
ホワイトデーは人名など関係ないので「White Day」と英語表記します。
海外のバレンタインデー事情
このバレンタインデーの発祥国はイタリアのローマですが、そのヨーロッパをはじめとして、アメリカや日本、また、中国、韓国、ベトナムなどアジア各地でも広がっています。
ただ実は、海外では男性から女性へと贈り物をする習慣となっており、日本のように女性が男性にチョコレートを贈るのは日本独自の習慣のようです。
また、ホワイトデーといったような習慣も海外にはなく、中国や韓国に見られる程度のようですね。
そのバレンタインデーでは、男性から女性に贈るプレゼントもチョコレートに限らず、深紅のバラなどの花束やぬいぐるみ、アクセサリーや服などさまざまなようです。
そしてディナーやデートなどに誘うこともあります。
そして、日本のように「片思いの相手に告白する」といったようなイベントではなく、すでにカップルとなっている男女の場合になります。
日本でのバレンタイン始まりは?
日本ではバレンタインデーの時、一般的には女性から男性にチョコを贈るイベントですよね。
でも「本命・義理・友・自分・逆」など、いろんなパターンがあります。
もちろんカップルでも渡しますが、片思いで告白と一緒に渡すなんてこともあるので、海外とはちょっと様子が違います。
こういったこともあって、日本のバレンタインデーは独自路線を行っているようなのですが、
バレンタインデーと言えば「チョコレート」ですよね。
このチョコレートを渡すという習慣も、海外ではそこまで多く見られず日本の習慣なのだそうです。
というのも、日本がチョコを渡すようになったキッカケというのが、日本のお菓子メーカーが始めたことに由来があると言われています。
では、どのようにして、日本では女性から男性にチョコを渡す習慣ができたのか。
その発祥の元になった出来事についてみていきましょう。
バレンタインでチョコレートを渡す意味や始まりとは?
バレンタインデーにはチョコレートを渡すという習慣がすっかり定着しましたが、日本にバレンタインデーの習慣が生まれたのは、1958年ころと言われています。
そのバレンタインのプレゼントのキッカケを作ったのは、
と言われています。
1931年神戸にモロゾフが誕生しましたが、バレンタインのチョコレートの販売を始めたのは1932年の事のようで、これが日本初と言われています。
モロゾフ創業者が、2月14日に贈り物をする欧米の習慣を知ったことによって、今のような広がりを見せた由来のようです。
そしてモロゾフは、英字新聞に日本初のバレンタイン広告を掲載したりすることもあって、お菓子業界の動きも活発になりました。
その動きの中には、
1958年:百貨店の「伊勢丹」が初めてキャンペーンを開催。
1960年:「森永製菓」が販促キャンペーンを実施。
1968年:輸入雑貨専門店の「ソニープラザ」がフェアを開催。
そんな動きもあって各地に広がりをはじめ、1992年に聖バレンタイン殉教の地イタリア・テルニ市から日本のバレンタイン発祥地の神戸市に愛の像が送られたようです。
そうやって行くうちに1970~1980年頃には、かなり定着したイベントへと変わりました。
どうしてチョコレートを渡す習慣ができたの?
バレンタインデーでチョコレートを渡すのがすっかり当たり前となった日本ですが、チョコレートを渡すというのは海外にもあるようです。
ただ、チョコレートが主流というわけではなく、アクセサリーや服など種類は様々のようですね。
このチョコレートも贈る習慣は、19世紀後半のイギリスではじまったと言われています。
1868年にチョコメーカーのキャドバリー社が美しい絵のついた贈答用のチョコレートボックスを発売した事が始まりのようです。
この前後に、ハート型のバレンタインキャンディボックスも発売するなど、これらのチョコレートボックス等がバレンタインデーの恋人などへの贈り物に多く使われるようになり、他の地域にこの風習が伝わっていったとされているのですね。
なぜバレンタインのチョコが女性から渡すの?
海外ではほとんどが男性から女性へとプレゼントを贈る人なっていますが、日本では女性から男性へチョコを渡しますよね。
じゃあ、どうして日本では女性から男性へと渡すようになったのか?
どんな意味があるのか知りたいところだと思います。
はじめはどちらからというのはあまりなかったようですが、これにはいくつか理由があったようですが、それは
- 買いに来る人が主に女性だったこと
- ウーマン・リブ運動の影響
- 女性の愛情表明の機会
こういったことが影響していると言われています。
すべてお菓子メーカーが売り上げを伸ばすための戦略につながりますが、女性をターゲットにした方が都合がよかったわけですね。
ウーマンリブ運動とは、1970年代にアメリカや日本で起こった女性解放運動で、女性が恋愛の主導権を握ろうというムードがあったからだそうです。
義理チョコの意味って?
日本のバレンタインでは女性から男性にチョコを渡しますが、職場などで男性陣に配る義理チョコというものがありますよね。
その義理チョコって、意味あるの?と思っている女性も多いんじゃないでしょうか。
実は、最近では男性側もその義理チョコのお返しなどがめんどくさいという理由もあり、6~7割方はいらないといった意見もあったようです。
そんな義理チョコの意味としては、
このような理由で誕生したとも言われています。
ちょっとした差し入れみたいな感じですね。
本命チョコとは格差をつけて渡したいですが、これに勘違いしてしまう男性も多いようなのでハッキリ義理だということがわかるようにしましょう。
あとがき
バレンタインの由来や発祥の起源はどこなのか。
またバレンタインの英語のつづりや海外と日本の違い。
そして、バレンタインデーで女性から男性にチョコを渡す理由や、その意味などについてみてきましたがいかがでしたか。
バレンタインのもとになったお話はすごく昔のことですが、それを今のようなイベントに定着させたというのはすごいですね。
日本ではかなり独自路線のバレンタインデーを行っているようですが、この日は年間チョコ消費量の2割になるとも言われています。
このように企業が文化を創り出したというのはすごいことです。
そのバレンタインチョコですが、本命と義理に分かれますよね。
そんなチョコの相場ですが、
義理チョコ:100~500円
本命:1000~4000円
義理チョコに質は考えないので、安いもので配れるものといった考えが多いと思います。
本命のチョコはやはりそれなりにお金をかける方が多いので、このくらいに相場になるようです。
このバレンタインチョコの相場については色々と意見がされているので、こちらの記事も参考にしてください。
関連ページ>>バレンタインで本命で渡すチョコの値段は?義理での予算や相場は?