特に夏場によくニュースにもなる熱中症は、様々な症状が出ることで知られています。
その中でも、「熱中症で頭痛が出る。」といったような症状が現れることもありますが、この頭痛は薬で効果があるのでしょうか?
またその頭痛の治し方や翌日も治らないで続く時や、吐き気、寒気なども伴うときにどんな処置をすればいいのでしょうか。
今回は、この熱中症と頭痛について見ていきたいと思います。
熱中症の頭痛に薬は効果があるの?
熱中症で頭痛が出るといったことが確認されていますが、熱中症に対して頭痛薬のような薬は効果があるのでしょうか?
安易に薬に頼るのもいけないかもしれませんが、効果があるのなら使いたいと思う人も多いでしょう。
ただ、まずはこの頭痛が
この判断も必要になってくると思います。
というのも、熱中症による頭痛は、その「原因でもある熱中症」をなんとかしないと薬の効果は薄いと指摘されているからです。
熱中症による頭痛も、市販の頭痛薬でいくらかマシになることもあります。
というのも、私自身も熱中症のような症状で頭痛が出たことがありましたが、昔の事なのでよくわからず頭痛薬を飲んだことがあります。
その時は症状自体は多少和らいだような感じはしましたが、今あらためて調べながらまとめていると、根本的な解決にはなっていないようですね。
だからまずは、熱中症の症状を抑えるほうを重視したほうが良いのではないでしょうか。
そして、
この頭痛は熱中症のせいなんだろうか?
ということを、自分でもチェックできる方法として考えられることをまずは知ってもらいたいと思います。
熱中症で頭痛が起こる原因
熱中症の原因はいくつか考えられますが、その主なことに
- 大量の汗が流れているのに水分補給していない。
- 湿気の高い所に長時間いる。
- 急激な温度上昇
- 体調不良で体が弱っている。
- 風の当たらない場所にいる
- 炎天下に長時間いる
こういったことが上げられますね。
また、このような環境でいることに加え、熱中症の症状には頭痛の他にも様々な症状が現れることがあります。
ふらつき、こむら返り、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、寒気、倦怠感、発熱など
先ほどのような条件の中でいて、さらにこういった症状がでたら熱中症の疑いがあります。
熱中症が関係のない頭痛自体の原因にも色々考えられることがありますが、「風邪」や「睡眠不足などの疲労」のようなことも多いと思います。
こういう時に頭痛薬は良いとは思いますが、
熱中症に効果が期待できるような薬はない。
というように考えておいた方が良いですね。
では、熱中症で頭痛がする場合にはどんな治し方がいいのか、次はその点について見ていきましょう。
熱中症の頭痛の治し方は?
熱中症で頭痛が出る場合は、それに効くような薬はないと考えておいて、まずは熱中症の症状の緩和ということが最優先ですね。
熱中症の頭痛の治し方は、
ここがポイントですね。
つまり、熱中症にかかったときの対処方法をきちんと行えば、頭痛も自然と治っていくことが考えられます。
熱中症にかかった時の処置で一番大切なのは、
体を冷やすこと
体を冷やすことで体内に溜まった熱を放出して、体を正常な状態に戻すことが大切になってきます。
だから炎天下の外でいるような時は、木陰に入って風を浴びれるようにしたり、部屋も涼しいクーラーの効いた部屋にうつるなどして、とにかく体を休めるようにしたいですね。
また、スポーツドリンクなどでこまめな水分補給もして、体から抜けてしまった水分や塩分を補給できるようにしたいところです。
自分でも気づけるような熱中症のサインもあるので、そういったものを見逃さないようにしたいですね。
また、子供や高齢者など自分で気づきにくかったり、しんどいのに訴えてこない人もいます。
そういった人が身近にいるときは、周りが気づいてあげないといけないので、その兆候も見逃さないようにしたいですね。
熱中症の頭痛だけというのであれば、まだ意識ははっきりしていると思いますが、頭痛だけじゃなく意識ももうろうとしているような状態だと、救急搬送が必要なケースも。
だから、ひどくなる前にちょっと頭痛を感じることがあれば休むようにしたいですね。
ですので、熱中症の頭痛の治し方は、直接頭痛を治すといったことではなく、熱中症を治すことを第一に考えるのが近道だということです。
熱中症の頭痛が翌日まで続き治らない
この熱中症の頭痛は、しばらく休んでいれば治まりも見えてくるとは思いますが、それが翌日まで続き治らないといったようなことはあるのでしょうか。
実は、熱中症で体の体温調節なバランスなどが崩れたままでいると、翌日でも頭痛が治らないといったことは起こるようです。
程度にもよると思いますが、熱中症が治るまでには2~3日、長くなると1週間は見ておかない場合もあるのだとか。
というのも、この熱中症の頭痛というのは思ったよりも症状が重い部類に入ります。
頭痛なんて普段から起こることがあるから、そんな大した症状じゃないのでは?
こんなふうに感じる人も多いでしょう。
でも、この頭痛を伴って吐き気や嘔吐、発熱まであると、翌日も38度を超える熱や寒気、倦怠感が続くようなケースも考えられます。
この熱中症は主に「3つのステージ」に分けて分類されていて、その症状によって重症度というのが分類されています。
熱中症の3つのステージ別の症状
分類 | 症状 | 重症度 |
Ⅰ度 | めまい・失神 「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともあります。 筋肉痛・筋肉の硬直 筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。 発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏により生じます 手足のしびれ・気分の不快 |
小 |
Ⅱ度 | 頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感 体がぐったりする、力が入らないなどがあり、「いつもと様子が違う」程度のごく軽い意識障害を認めることがあります。 |
中 |
Ⅲ度 | Ⅱ度の症状に加え、意識障害・けいれん・手足の運動障害 呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけがある(全身のけいれん)、真直ぐ走れない・歩けないなど。 高体温 体に触ると熱いという感触です。 肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害 これらは、医療機関での採血により判明します |
高 |
環境省:熱中症健康保険マニュアル参照
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf
これは環境省の熱中症健康保険マニュアルを参考に作成したものですが、頭痛はその分類としては「Ⅱ度」となっています。
この、Ⅰ度やⅡ度と分類されているのは、それによっての処置の仕方も変わってくるからです。
具体的には、
Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症
Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症
Ⅲ度:入院して集中治療の必要性のある重症
このように分類されています。
つまり、頭痛の症状が出ているということは、熱中症の度合いもそれなりに進行していることがわかりますね。
その時の体調との兼ね合いもあると思いますが、熱中症になりそうな環境下で頭痛まで起こっていると、結構危ないサインが出ているということは知っておきたいですね。
もし、この頭痛が治らないような時は病院で診察を受けて、適切な治療をしてもらう事が必要になるでしょう。
そうなったときは無理せずに、しっかり休息をとるようにしてください。
あとがき
熱中症で頭痛が出たとき、この頭痛は薬で効果があるのか。
また、その頭痛の治し方や翌日も治らないで続く時や、吐き気、寒気なども伴うときにどんな処置をすればいいのかまとめましたがいかがでしたか。
熱中症の場合は頭痛もそうですが他の症状に対しても、まずは体を冷やして熱を発散し、水分補給して安静にするということが大切ですね。
毎年のようにニュースで熱中症のことに関して流れますが、やっぱり子供や高齢者の人など、自分で体調管理ができにくい人がなりやすく、また重症化するケースも多いです。
あなたの周りでも子供や高齢者がいるのなら、注意して見守ってあげて下さいね。
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