冬の暮れが近づいてくると、スーパーやCMなどでも頻繁に見られるようになる
「お歳暮」
日頃からお世話になった人への感謝の気持ちとして贈りますが、お歳暮とは贈る時期は一体いつからいつまでなのか、気になったことはないでしょうか?
ここでは、そんなお歳暮の時期について
- 贈る時期はいつからいつまでなのか?
- 贈る際に知っておきたい時期についてのマナーとは?
- 遅れた場合の対処法とは?
- 関東と関西、北海道、東北、北陸、中部、東海、四国、中国、九州地方などの地域による違いはあるのか?
- お中元とお歳暮の時期の違いとは一体何なのか?
このような、
「お歳暮の時期についての疑問」
をまとめました。
お歳暮を贈る時期はいつからいつまで?
一年間のお世話になった感謝の気持ちを相手に届ける
「お歳暮」
気づかない内にスーパーなどでお歳暮フェアなどのコーナが出来上がったりしています。
そんなお歳暮を贈る時期とは、一体いつからいつまでなんでしょうか?
お歳暮を贈る時期はいつから?
いつも気づいたらお歳暮という言葉を聞くようになって、贈る準備を始めるといった方も多いようですね。
では、一般的にお歳暮を贈る時期はいつからなのでしょうか?
何となく年の暮れから贈るといった感覚の人も多いと思いますが、今のお歳暮を贈る時期は年々早くなってきている傾向があり、
お歳暮という言葉には「暮れ」という漢字が入っているように、お歳暮は「年の暮れ」を指していますので、12月上旬(12月1~10日あたり)に準備すれば十分間に合うと思います。
お歳暮を贈る時期はいつまで?
では、一般的にお歳暮を贈る時期とはいつまでなのか?
こちらは、
「12月20日頃」
できるだけこのくらいの時期にお歳暮が届くように準備しておきたいですね。
つまりお歳暮の時期がいつからいつまでなのかというのは、
「12月1日~12月20日」
この期間を目安にして贈るようにしておけば大丈夫だと思います。
お歳暮を贈る時期のマナーは?
お歳暮を贈る時期のマナーとしては、
「あまり早すぎず、遅すぎない時期をきちんと選ぶ。」
ということになります。
あまり早い時期にお歳暮を贈っても、相手がお歳暮の準備していないと慌てて準備させることになる場合もあるので気を使わせることもありますし、年配の方にとっては違和感が残るかもしれません。
ただ上でも少し触れたように、お歳暮を贈る時期は年々早まってきています。
いわゆる「繁忙時期の分散」ということですが、お歳暮を販売している店舗や配送業者の都合もあるため11月から申し込みを受けているところも多くなってきています。
11月中であれば割引があったり繁忙時期でなければ指定の日にちが確実に選べたりなど、注文する側にとっても都合がいいといった場合もあるためですね。
ですので、贈る時期が11月下旬などに早まるのは、マナーとしてはあまり薄れてきている部分があるようですが、贈る時期が遅れて年末ギリギリになったりするのは今でもマナーが悪いと感じる方が多いようです。
贈る品が正月にちなんだ数の子やカニなどの食品の場合は、事前に先方に挨拶状を出して食品を贈ることを知らせておくことが望ましいですね。
そうでなくても、いきなりお歳暮を贈るより送り状(添え状)を添えたりすることはマナーとして必要だと思います。
関連ページ>>お歳暮の送り状の書き方は?上司や恩師、親戚へ向けた文例!
年末に手配してもマナー違反ではないと思いますが、基本的には年末は忙しかったり留守にしていたりなどがあるため、
このくらいの時期までには、相手にお歳暮が届くように準備しておきましょう。
もしも、お歳暮を贈る時期が遅れてしまったら
お歳暮を贈る時期は最悪でも年末までには贈りたいところですが、やむ得ない事情などで遅れてしまったということがあるかもしれません。
そんな時には一体どうすればいいのでしょうか?
年を越してから贈り物をする場合
お歳暮はその年の感謝の気持ちを込めた贈り物であるため、贈るときにお歳暮という形で贈ることはマナーとして良くありません。
ですので、お歳暮ではなく表書きの部分を
- 「御年賀」
- 「寒中御伺」
- 「寒中御見舞」
といったように形を変えて贈るようにすると、問題なく贈ることができます。
しかし、これもあまり遅くなるとマナーが悪いので、
「1月7日まで(遅くとも15日まで)」
この期間に贈るようにすると大丈夫ですので、万が一遅れてしまった場合にはこのように対処してくださいね。
お歳暮の時期は関東と関西で違うの?お中元との違いは?
お歳暮を贈る時期がいつからいつまでなのか、ということで見てきましたが、この時期は関東と関西で違いがあるのでしょうか?
お中元の場合でもこの問題はありましたが、お中元は関東地方と関西地方でその時期が違いました。
関東と関西のお中元の時期の違い
- 関東地方は7月 1日~7月15日頃まで
- 関西地方は7月15日~8月15日頃まで
と、関東のほうが早くお中元の時期が訪れています。
こういった時期の違いはお歳暮の時でも同じで、関東と関西では関東のほうが時期が早く訪れています。
- 関東地方は12月 1日~12月20日頃まで
- 関西地方は12月10日~12月20日頃まで
このように関東のほうが10日ほど早い時期に準備し始めていますが、これも先ほど少し触れたように年々その時期が早まってきてます。
いつからいつまでがお歳暮の時期なのか?
ということが、今、地方によっての違いがなくなりつつあります。
お中元の時でもそうでしたが、テレビCMやデパートの宣伝、ネット通販での購入と言った影響からこのような傾向になってきています。
ちなみに関東、関西以外の北海道、東北、北陸、中部、東海、四国、中国、九州地方についてのお歳暮の時期はいつからいつまでなのかというと、こちらは関西地方の
「12月10日~12月20日頃まで」
という時期と同じだったようですね。
しかしこちらも同じように時期は早まってきていて、全国的に時期が早まり統一されてきている傾向にあります。
お中元とお歳暮の時期の違いとは?
お中元は簡単に言うと中国の三元思想と盆行事が結びついたものです。
お中元は三元の内の
『7月15日が中元』
と呼ばれ、その時期に家を離れた子供たちが盆に親などに贈りものをしたことが広がって「お中元」という現在の形となりました。
一方のお歳暮は
「年の暮れに、一年間にお世話になった人に贈り物を持参して回る。」
ということが年の暮れの贈り物の習慣として定着しました。
『歳暮=年の暮れ』
ということで「お歳暮」というように呼ばれているのですね。
- お中元は年の真ん中
- お歳暮は年の暮れ
と言う時期の違いがあります。
お中元の時期や地域ごとの違いについてはこちらのページに詳しくまとめているので、興味のある方はこちらも併せてご覧になって下さい。
関連ページ
あとがき
このようにお歳暮の時期についてまとめましたが、年々早まってきている傾向にあります。
ですので、11月あたりから気にして準備し始めても問題無いと思います。
あまり早すぎるのはちょっとマナー違反かもしれませんが、11月下旬あたりであれば今の傾向では大丈夫そうです。
ただ、相手の方によっても感じ方は違うので心配であれば確認した方がいいかもしれませんね。
また、地方によっての違いもほとんど無いので、地域別の違いについてはあまり考えなくても良さそうです。
本来お歳暮の時期は
「12月13日の正月事始め」
とも言われていたのですが、お中元と同じようにお歳暮もどんどん早くなり地域性も薄まってきてどんどん変わってきています。
しかし、肝心の、
「感謝の気持ちを込めて相手にお歳暮を贈る。」
ということは変わらずに持ち続けていきたいものですね。