お月見

中秋の名月の由来とは?お月見でだんごを食べる意味は?十五夜

2015年6月18日

中秋の名月 由来

中秋の名月と呼ばれる時期には、お月見を見る風習が今でも残っています。

静かな中でお月見をしていると、幻想的な雰囲気に包まれ、

「昔の人もこうやって付きを眺めていたのかな?」

と、感慨深くなるものです。

こんな風情のある行事ではありますが、では、

check002  中秋の名月と呼ばれるお月見は一体、誰が、いつ始めたものなのでしょうか?

今回は、そんな

中秋の名月(お月見)の由来

ということについてまとめました。

すると、その時代時代の人々の生き方や生活というものが見えてきて、また違った雰囲気でお月見を楽しむことが出来るでしょう。

そしてまた、お月見に欠かせない

check001  「お団子」

どうして月見にはお団子が食べられるようになったのか?

この由来がわかるとまた今までとは違った視点でお月見ができるので、より一層理解が深まることでしょう。

では、今回はこれらの疑問を紐解くために、一緒に時代をさかのぼって見ていきましょう。

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中秋の名月の由来とは?

中秋の名月というのは秋にやってきますよね。

暦の上では7~9月を秋と呼んでいるのですが、その真ん中の日を

085145   「中秋」

とよんでいるのです。

旧暦の8月15日は満月になる場合が多く、特に「中秋の名月」と呼ばれるくらいお月見としてもってこいの日なのです。

また、この中秋の名月は

十五夜

とも呼ばれることが多いですね。

中秋の名月というのは「満月」のことを意味していて

check001  「月が新月から満月になるまで約15日かかる。」

 

しかし、

残念ながら実際には毎回満月とは限りません。

旧暦では月の満ち欠けを見て日付決めているので、新月が月の初めの1日となり、満月になる頃が15日、そして次に再び新月が来ると月が変わる(8月から9月になるといった感じ)のです。

 

ただ、新月~満月までの日数が

check001  「毎回15日であるとは限らない。」

こういうことになるのです。

だから、今の新暦で照らし合わせると、かな~りバラバラで、

むしろ満月じゃない日のほうが多いんでは?

と思うくらいです。

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中秋の名月と満月の関係について

チョット上の説明ではわかりにくいかもしれないので、簡単に説明すると、

  • 中秋の名月は旧暦の8月15日で「満月」のことを言います。
  • でも実際は、毎年満月じゃない日ばっかりです。

実は地球と月の公転の関係で、うまく満月にならない日の方が多くなっています。

いつ満月を迎えているのか、それをにまとめたのが次の表です。

中秋の名月 満月
2016年 9月15日 9月17日
2017年 10月4日 10月6日
2018年 9月24日 9月25日
2019年 9月13日 9月14日
2020年 10月1日 10月2日
2021年 9月21日 9月21日
2022年 9月10日 9月10日
2023年 9月29日 9月29日
2024年 9月17日 9月18日
2025年 10月06日 10月7日
2026年 9月25日 9月27日
2027年 9月15日 9月16日
2028年 10月03日 10月4日
2029年 9月22日 9月23日
2030年 9月12日 9月12日

次に中秋の名月と満月の時期が重なるのが、2030年9月12日なのです。

中秋の名月の日にちについてはこちらの記事で詳しくまとめているので、良ければこちらも併せてご覧ください。

関連ページ

>>中秋の名月はいつ?別名や意味は?

中秋の名月ってなんなのかがいろいろわかると思いますよ!

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お月見の由来とは?

中秋の名月のお月見は、中国の「中秋節」という習慣が伝わったのが由来とされています。

お月見として日本には平安時代に伝わったとされています。

当時は貴族の間で、月見をしながら詩を歌ったり、宴をしたということが月見の始まりだとされています。

これがお月見が一般的に民衆に広まったのは江戸時代とされていて、秋の収穫を祝うお祭り(収穫祭)と合わさって定着するようになったのです。

月は信仰の対象になっており、月に祈りを捧げることで生活の向上や、豊穣があるとされてきました。

また、特に芋類の収穫の時期でもあったため「芋名月」とも呼ばれるほどです。

ですので、お月見の時には芋類のお供え物が多かったようです。

お月見の時にお供え物をするといったことはこのような由来があり、それが今でも残っているのですね。

そしてお月見の芋類のお供えが、今のようなおだんごになったのにもきちんとした理由があります。

次に、中秋の名月でお団子を食べるようになった由来について見ていきましょう。

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中秋の名月でお団子を食べるようになった由来とは?

中秋の名月、十五夜のお月見で団子を食べるような今のスタイルになった由来は、先ほどの収穫祭でのお供えが絡んでいます。

芋名月と呼ばれるほどお芋の収穫の時期と重なるため、お月見のお供え物は「里芋やさつまいも」などをお供えするものでした。

そして、お月見の時期はちょうどこれから

お米の収穫の時期

これと重なり合う時期でもありました。

ですので、

085145   お米で作った月見団子を供えることで、これからの収穫を祈る。

といった意味がありました。

また月見団子の形が「満月」をイメージしており、健康や幸せも祈りとして込められていたと言われています。

今では、中秋の名月ではお団子をお供えするのが一般的ですが、京都など一部の地方では、お芋をお供えする風習が残っている場所もあります。

また、月見団子にもいろいろな意味や由来があります。そんな月見団子のことについても気になることはいくつかありますよね。

例えば、

  • 数はいくつ供えるものなのか?
  • 飾りのススキの意味は?
  • 月見団子を乗せる台ってなんなのか?
  • 月見団子の作り方やレシピ

これらのことについて別のページでまとめているので、興味のある人は合わせて是非ご覧になって下さい。

関連ページ

>>月見団子の意味とは?数はいくつなの?台の名前はなに?
>>月見団子の作り方やレシピとは?その由来とは?十五夜

 

あとがき

中秋の名月、十五夜にはこのような由来があり今もその風習が残っているのですね。

今年の中秋の名月もうまく月見ができればいいのですが、雲に隠れたりすることも多いし、地域によっても見え方が変わってくるのでこればかりは運を味方につけるしか無いですね。

お月さまは眺めているだけでも風情を感じますが、こういった事情も知っておくとさらに理解が深まると思います。

まあ、なにかお酒でも飲みながらのんびりしてみたいですね。

 

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