中秋の名月である十五夜には、お月見をする風習があります。
その時に供える月見団子はとても美味しいものですね。
今回は、
ということで、楽しいお月見にするためにも美味しいお団子を作りましょう!
また、
月見という風習は、そもそもなぜ現れてきたのか?
古くは縄文時代頃からあると言われている月見の風習が、江戸時代になり月見団子を供えるようになったといいます。
そして、月見団子の由来についてそれぞれ時代の移り変わりを見ていくと、実は面白いことがたくさんあります。
今回は、そんな十五夜の月見についても含め見ていきましょう。
月見団子の作り方とは?
月見団子を作るために必要な物は
- 白玉粉
- 水
これが基本となります。
用意するものがほとんどない上に、作り方もこねて茹でるだけで出来ます。白玉粉一袋200gに対して、水は200ccで柔らかくなるまでこねます。
沸騰したお湯に適当な大きさにちぎって2~3分茹でて、冷水で冷やせば完成です。
- 粉を練る時、少し水が足らないようでも練っていると、やわらかくなってきます。
- 上新粉やだんご粉などを使う時、白玉粉を少々加えると より美味しくなります。
これだけでもほんのり甘みがあり月見団子としていい感じで出来上がりますが、やはりこれだけでは味気がないというか、アレンジを効かせたいですよね。
基本の作り方を抑えておいて、あとは自分流のものに仕上げましょう。
次は、そんな月見団子のアレンジの仕方、レシピについて触れていきます。
月見団子のレシピにはどんなものが必要?
月見団子のアレンジのレシピとしていくつかピックアップします。
ここで紹介するもの以外にも、あなたが好きなデザートや食べ方などを月見団子に加えてみるのも面白いと思います。
赤福風月見団子(上に載せるタイプ)
あなたも「赤福」という三重県の有名なお団子はご存知だと思いますが、あれを月見団子として作るというレシピです。
赤福ではこしあんを使用していますが、お好みでつぶあんにして頂いても構いません。
赤福風月見団子レシピ
まずはこしあんを作らないといけませんね。
市販のものでも十分だと思いますが、こしあんを作りたいという方のためにレシピと作り方を紹介しておきます。
【こしあんのレシピ】- 小豆:200g
- 砂糖:100g
- 塩:少々
- 水:適量
【こしあんの作り方】
- 小豆は一晩水につけておきます。
- 大き目の鍋に水をたっぷり入れて、強火で小豆を煮ます。沸騰したらザルにうつし水を切ります。
- 鍋に再び小豆を入れて、今度は水を小豆の上3cm程度入れてじっくり煮込みます。途中、水がなくなれば足して柔らかくなるまで煮ます。
- 中身が飛び出る程度に柔らかくなったら、小豆をザルにうつします。この時の煮汁は捨てないように別の鍋にとっておきます。
- ボールに小豆を移し、しゃもじなどであずきを潰していきます。すり鉢などですりつぶしても構いません。このとき先ほどのゆで汁を入れながら潰していくとやりやすいです。
- すりつぶしたら裏ごし器に移して裏ごしします。
- 裏ごしした液を布巾に入れて絞ります。
- 袋の中に残ったあんを鍋に取り出し、あんに砂糖と塩を入れて弱火にかけ、砂糖が溶けるまで練ります。この時砂糖は2~3回位に分けて、好みの甘さに調節しながら作るといいと思います。
また、練れば練るほど美味しくなるので、30分位がオススメ。
これでこしあんは完成です。
これを先ほどの月見団子に乗せてあげれば完成です。
みたらし月見団子(中に入れるタイプ)
みたらし団子の場合、お団子の外にかけるので飾ると当然まわりがベタベタになります。
ですので、
「みたらしの部分を団子の中に入れる」
といった月見団子の作り方とレシピを紹介します。
みたらし月見団子のレシピ
お団子の作り方は上で紹介した作り方で大丈夫ですが、みたらしを中に入れるので出来たお団子は平らにして準備しておいて下さい。
ここでのメインはみたらし部分になるので、その作り方とレシピについて紹介します。
【みたらしのレシピ】- 水 :大さじ二杯
- 砂糖 :大さじ二杯
- 醤油 :大さじ一杯
- みりん :大さじ一杯
- 片栗粉(くず粉):小さじ一杯
【みたらしの作り方】
- 材料をすべて鍋の中に入れて混ぜます。弱火にかけて、焦げないように注意しながら混ぜていきます。
- 泡が出てきて均一に混ぜれたらみたらしは完成です。
出来たみたらしを冷まして、平らにした団子の中に小さじ一杯程度注ぎます。それを丸めて包み込めれば完成です。
包むのが難しいと感じたら、丸めた団子に穴を開けてそこに流しこむといった方法でも出来ます。
シュークリームを作るときのような感じですね。
当然みたらし部分を別にしておいて、食べる時につけるというのもいいでしょう。
その辺はあなたの好みで変えてくださいね。
かぼちゃ入り月見団子(混ぜ込むタイプ)
かぼちゃを蒸かしてすりつぶしたあと、それを団子をこねるときに混ぜて作る月見団子です。
てっぺんに置くお団子に調度良くなります。
色が黄色になるのでお月さんがイメージできますね。
お団子に混ぜ込むので、お団子を作るときに混ぜるようにしましょう。
ですので、まずはかぼちゃの下ごしらえをしておく必要がありますね。
団子に練り込むために、かぼちゃのマッシュを作ります。
ではそのレシピと作り方です。
かぼちゃ入り月見団子のレシピ
【かぼちゃのマッシュのレシピ】- かぼちゃ:100g
【かぼちゃのマッシュの作り方】
- 皮をむいたかぼちゃを、細く切って軽くラップを掛けてからレンジで3分ほど加熱します。
- そのかぼちゃを潰してマッシュが出来上がります。
このかぼちゃのマッシュを団子を作る工程に加えて作るだけで完成です。
今回3つの月見団子のレシピと作り方を紹介しましたが、それぞれのタイプであなたのアレンジも加えられると思います。
この他にも、きなこをまぶしたり、黒蜜を入れたり、さつまいもを混ぜ込んでみたりと、色んな作り方も出来ますね
是非このレシピを参考にあなただけの月見団子を作ってみてください。
月見団子はその数や団子を置く台にも意味があると考えられています。興味のある方はこちらもご覧になってくださいね。
関連ページ
次は、
「月見団子がどうしてお供えされるようになったのか?」
という、月見団子の由来の部分についてお話します。
月見団子の由来は?
月見という風習は、そもそもなぜ現れてきたのか?
単純に月を眺めて楽しむといった習慣自体は昔からあり、日本では縄文時代頃からあると言われています。
月見ということになると、それは平安時代の貴族などの間で宴の際に、月を眺めながら歌を詠むことが始まりとされています。
そして「月見団子を供える」という由来は江戸時代にまでさかのぼります。
この頃から一般的に広まったとされています。
そしてお月見の時期はこれから「お米の収穫」の時期でもありました。
お月様は信仰の対象であったため、お米で作った月見団子を供えることでこれからの収穫を祈る意味があったのですね。
また月見団子の形が「満月」をイメージしており、健康や幸せも祈りとして込められていたと言われています。
そしてそれを食べることで、
という意味が込められているのです。
これが月見団子の由来とされています。
そんなお月見は「中秋の名月」とも言われていますが、どうしてそのように呼ばれるようになったのか?
こちらもご覧になってもらうと結構面白いことが多いですよ。
関連ページ
あとがき
このようにお月見には月見団子は欠かせないものですね。
そして自分で作った月見団子ならなおさら美味しいですよね。
家族みんなで作るのも面白いと思います。
お月見の由来ということもわかると、また違った想いも湧き出てくるかもしれません。
はるか昔から、形は違えど
「月見」
という行為を、今の時代も行っているというのはなにか感慨深いものがありますね。