私たちの生活に切っても切れない硬貨のお金。
そんな日本硬貨は現在、
「1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉」
これら計6種類が流通しています。
普段からよく10円玉や100円玉を目にする機会も多いと思いますが、この日本硬貨の中身っていったいどうなっているのか知りたくないですか?
例えば、
「重さは何グラムなのか?」
「直径は何㎝なのか?」
「素材は何で出来ているのか?」
「表と裏はどっちの面なのか?」
「1枚作るのに費用は何円かかるのか?」
いろいろ疑問に思うこともあったりしませんか。
という事で今回は、そんな日本硬貨の仕様や価値についてまとめてみました。
日本硬貨の重さは何グラムなのか
1円玉が1.0gというのは有名なお話でご存知の方も多いと思います。
では、他の10円玉や100円玉などの重さは何グラムなのか?
それぞれ表にまとめると次のようになります。
種類 | 重さ |
1円玉 | 1.0g |
5円玉 | 3.75g |
10円玉 | 4.5g |
50円玉 | 4.0g |
100円玉 | 4.8g |
500円玉 (平成12年~令和3年発行) |
7.0g |
こちらの表の500円玉の重さは平成12年~令和3年に発行された「ニッケル黄銅貨幣」の重さを表しています。
*令和3年より500円玉は「バイカラー・クラッド貨幣」が製造されています。こちらの重さは7.1gとなっており0.1gの差があります。
*昭和57年~平成11年に発行された500円玉は「白銅貨幣」で、重さは7.2gとなっており、0.2gの差があります。
白銅貨幣 | ニッケル黄銅貨幣 | バイカラー・クラッド貨幣 |
やはり一番重たいのは500円玉というのは直感的に分かると思いますが、
5円玉、10円玉、50円玉、100円玉
これらは似た重さではありますが、一覧にしてみると微妙な違いが分かりますね。
日本硬貨の直径は何㎝なのか?
では次に、日本硬貨の直径は何㎝なのか?
こちらも表にしてまとめると次のようになります。
種類 | 大きさ(直径) |
1円玉 | 20.0mm |
5円玉 | 22.0mm |
10円玉 | 23.5mm |
50円玉 | 21.0mm |
100円玉 | 22.6mm |
500円玉 | 26.5mm |
*500円玉の「白銅貨幣」「ニッケル黄銅貨幣」「バイカラー・クラッド貨幣」は3種類とも26.5㎝です。
こちらもやはり500円玉が大きいというのは想像通りだったと思いますが、実は1円玉と50円玉は1㎜しか差がないのですね。
何となく1円玉が一番小さいというような感覚はありましたが、そこまで差は無かったんですね。
これも重ねてみるとよくわかります。
同じ穴あき硬貨の5円玉と50円玉では、5円玉の方が大きかったなども改めて知ることができました。
日本硬貨の素材は何で出来ているのか?
では次に、日本硬貨の素材は何で出来ているのか?
こちらも表にしてまとめると次のようになります。
種類 | 素材 |
1円玉 | アルミニウム100% |
5円玉 | 銅60~70%・亜鉛40~30% |
10円玉 | 銅95%・亜鉛4~3%・スズ1~2% |
50円玉 | 銅75%・ニッケル25% |
100円玉 | 銅75%・ニッケル25% |
500円玉 (平成12年~令和3年発行) |
銅72%・亜鉛20%・ニッケル8% |
「白銅貨幣」(昭和57年~平成11年発行)
素材:銅 75%・ニッケル 25%
「バイカラー・クラッド貨幣」(令和3年から発行)
素材:銅 75%・亜鉛 12.5%・ニッケル 12.5%
1円玉は100%アルミで出来ていて軽いですよね。
50円と100円は見た目も同じような感じなので、素材も同じかなって感じてた人は多いんじゃないでしょうか。
そして旧500円玉「白銅貨幣」の素材が現在の50円、100円と同じ素材だったんですね。
今も流通していますが、「ニッケル黄銅貨幣」を見る事の方が多くなったと思うので、最近は見る機会が減ってきたんじゃないでしょうか。
日本硬貨の表と裏はどっちの面なのか?
日本硬貨には、1円や10円、100円など大きく数字が書かれた面と大きなデザインの絵柄が描かれた面がありますが、どっちが表でどっちが裏なのか?
この疑問についてですが、基本的には「日本国 百円」「日本国 五百円」などが書かれて大きなデザインの絵柄がある方が表になります。
そして昭和や平成や令和などの年号と「100」「500」などの表記で数字が書かれた面が裏になります。
ただし、5円玉だけ少し違っていて稲穂と歯車のデザインに五円と書かれている方が表で、「日本国 平成○○年」などと書かれている方が裏になります。
種類 | 表 | 裏 |
1円玉 | ||
5円玉 | ||
10円玉 | ||
50円玉 | ||
100円玉 | ||
500円玉 |
日本硬貨のデザイン
日本硬貨に描かれている絵柄がありますが、有名なのは10円玉の表面にある「平等院鳳凰堂」ではないでしょうか。
皆さんもよく見おぼえがあるしご存知の方も多いと思います。
そんな日本硬貨にはそれぞれのデザインがありますが、見慣れているもののはずなのに意外とキチンと思い出せない硬貨のデザインもあったりするんじゃないでしょうか?
では各日本硬貨のデザインについてまとめてみましたので、一覧で確認していきましょう。
表:若木 | 表:稲穂,歯車,水 | 表:平等院鳳凰堂,唐草 |
裏:- | 裏:双葉 | 裏:常磐木 |
表:菊花 | 表:桜花 | 表:桐 |
裏:- | 裏:- | 裏:竹、橘 |
日本硬貨を1枚作るのに費用は何円かかるのか?
では、これらの日本硬貨を一枚作るのに、費用は何円かかるのか?
この費用についてですが、実は何円かかるのか一定ではありません。
というのも、先ほど日本硬貨の素材についてまとめましたが、各素材はその時々によって相場が変化しますので、かかる費用は一定にはならないんです。
ですので、ある程度の推計という事になりますが、表にしてまとめると次のようになります。
種類 | 原価 | 硬貨1枚のコスト |
1円玉 | 0.29円 | 約3円 |
5円玉 | 2.28円 | 約7円 |
10円玉 | 3.5円 | 約10円 |
50円玉 | 3.75円 | 約20円 |
100円玉 | 4.5円 | 約25円 |
500円玉 | 5.19円 | 約30円 |
*500円玉は「ニッケル黄銅貨幣」の費用です。
1円玉は1枚作るのに約3円かかるというのは驚きですね。また、5円玉も1枚作るのに約7円と硬貨の値段を上回っています。1円玉でようやく費用はトントンといったところでしょうか。
50円玉から価値が費用を上回っていきますが、そう考えると500円玉は1枚の費用に比べるとかなり差がありますね。
硬貨や紙幣のお金について
このページでは日本硬貨の豆知識についてお届けしてきましたが、普段使っている10円玉とか100円玉ですごく汚れている物ってありますよね。
錆びてたり酸化して色が変わっていたり、白く濁っていたりなど目立つ汚れがあったりします。
そんなお金をピカピカにキレイにしたいと一度でも思った事はないですか?
家庭に身近にあるもので簡単にきれいにする方法や、コンパウンドなどの道具を使って鏡のように光らせることができる「鏡面仕上げ」の磨き方など、他にも見た目に楽しいコンテンツも用意していますので、興味のある方は、ぜひこちらもご覧になって下さい。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
普段から使っている日本の硬貨ですが、こうやってそれぞれの重さや素材などの違いをまとめてみると面白いですよね。
そして、今まで気づかなかったことや発見もあったんじゃないでしょうか。
そして今回の調査をわかりやすいように動画にしてまとめました。
実際に重さや長さなど測ってみたので、表で表したデータではなくリアルな数値を確認することができますので、ぜひご覧になって下さい。
ということで、これから1円玉や10円玉を使う時は、
- 「この1円をつくるのに3円もかかってるんだな」
- 「10円作るのに10円かかるのね」
- 「1円玉4枚と50円玉1枚が同じ重さなんだなあ」
みたいな事を思い返しちゃうかもしれませんね。