寒さも本格的になってくる季節に相手の体調を気づかったり、こちらの近況を知らせるといった意味で送られる
暑中見舞いは出される方も多いと思いますが、それと比べると寒中見舞いを出されている方はあまり聞きません。
それは、寒中見舞いの時期が年賀状の時期と近いことを考えると仕方のないことかもしれません。
しかし、寒中見舞いは
- 年賀状を喪中で出せなかった場合
- なんらかの都合で年賀状を出せなかった場合
- 年賀状の返信が1月7日を過ぎてしまった場合
などの代わりに出すこともできるため、とても重宝するのです。
そんな、便利な寒中見舞いのお便りですが、
- 寒中見舞いの時期はいつからいつまでなのか?
- 寒中見舞いとは違う余寒見舞いの時期は?
- 喪中などで年賀状が出せなかった代わりとして出す場合について。
これらについてまとめましたのでご覧ください
寒中見舞いを出す時期はいつからいつまで?
松の内である1月7日までは、新年を祝う挨拶として年賀状が送られてきますが、寒中見舞いの時期はいつからいつまでかというと、それ以降の1月8日から、立春を迎える2月4日の前日(つまり2月3日の節分)までとなっています。
1月8日~2月3日
ですので、およそ一ヶ月間あります。
寒中見舞いは相手の体調を気づかったり、あなたの近況を報告したりなどの文面のはがきを出すものですが、年賀状の時期が近いということから、
- あなたが喪中で新年の挨拶が出来なかった(年賀状を出せなかった)場合
- 都合で年賀状を出すことが出来なかった(遅れた)場合
- 年賀状の返信が1月7日を過ぎてしまった場合
このように年賀状の代わりに寒中見舞いを出すことで、フォローの役割として担う場合も多いのでとても重宝されます。
また、寒中見舞いの時期は、先ほどの「1月8日~2月3日」がもっとも一般的とされていますが、寒中見舞いは「寒の入りから立春まで」といった考えがあるため、寒の入りである小寒が1月5日なので、
「1月5日~2月3日」
といった考え方もあります。
ただ、1月5日であるとまだ年賀状のやりとりの時期ですので、寒中見舞いを出す時期としてはちょっと早いかもしれませんね。
*立春はその年によって若干変化するので、それに応じて寒中見舞いの日にちもちょっと変わります。
2020年までは毎年2月4日ですが、2021年から2月3日の年が現れ始めます。
余寒見舞いを出す時期はいつからいつまで?
寒中見舞いの時期とは別に
「余寒見舞い」
という時期もありますが、あまり知られていないかもしれません。
寒中見舞いの時期が終わる2月4日の立春の時を過ぎると、その日から2月末の寒さが続く頃までの間は「余寒見舞い」の時期にあたります。
余寒見舞いを相手に送る場合としては、年賀状も出して寒中見舞いの便りを出すのはちょっと早いかな?と思われた時や、その年の季節の様子によって寒さが長く続くようであれば、余寒見舞いとしてお便りを出すといったケースが多いようですね。
ただ出す時期に関しては寒さも地域によって異なるので、北海道のような寒い地域については3月末近くまでは寒中見舞いとして出されるケースも多いようですので、先方のお住いの地域によっては若干変わるかもしれません。
余寒見舞いでは寒中見舞いの文面と若干変わりますが、文例として一つ取り上げるとこのような感じになります。
余寒お見舞い申し上げます。
立春とは名ばかりの寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
私どもはおかげさまで元気に暮らしております。
まだしばらくは寒い日が続くとのことですので、どうかご自愛下さい。
寒さまっただ中の時の寒中見舞いと、まだ寒さが残る余寒見舞いと言った感じで、若干文面が変わってきます。
暑中見舞いと残暑見舞いのような関係ですね。
喪中の時期などで年賀状が出せなかった場合について。
上でも少し触れたように、あなたが喪中の時期で新年の挨拶が出来なかった(年賀状を出せなかった)場合や、年賀状の返信が1月7日を過ぎてしまった場合に、年賀状の代わりに寒中見舞いを出すことでフォローする役割もあります。
このような理由で年賀状の代わりに寒中見舞いを出す際には、一般的な注意点と、先方やあなたが喪中であった場合でいくつか注意すべき点があります。
一般的な寒中見舞いの注意点
- 「拝啓」や「敬具」などの頭語や結語は入れなくていい。
- 年賀状ではないので年賀はがきは使わない。
- 年賀状が1月7日の時期に間に合わなかった場合には、その理由は書かず「ご丁寧な年賀状をありがとうございました。挨拶が遅れましたこと深くお詫び申し上げます。」といったような一文を加える。
通常の暑中見舞いでは、このようなポイントに気をつけながら書けば大丈夫ですが、先方やあなたが喪中の場合にはこれに付け加える注意点があります。
(先方 or あなたが)喪中で年賀状を出せなかった場合の注意点
文面に賀詞やお祝いの言葉入れないようにしましょう。
- 「年賀状」→「お年始状」という表現にする。
- 「寿」「おめでとう」と言った言葉は使わない。
派手なイラストや写真など入れない。
喪中はがきを出していなかった場合はお詫びの一文を入れる。
このような点に注意する必要があります。
これだけではなかなか掴みにくいところもあるかと思うので、通常の寒中見舞いや喪中の場合、出すのが遅れた場合など、ケースによっての文例を別の記事としてまとめたので、こちらも併せてご覧になって下さい。
あとがき
寒中見舞いには色々な目的や役割があります。
年賀状遅れなかったけどどうしようと思っている人にとっては、非常にありがたいお便りの方法なので、時期やマナーに気をつけて活用してもらえればと思います。