慣用句

鯖を読むの意味とは?なぜ鯖なのかその語源は?例文や使い方は?由来

2017年1月28日

鯖を読む 意味

私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な

「四字熟語」や「ことわざ」、「慣用句」

それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。

あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。

そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、

check001  鯖(さば)を読む

この言葉の意味をご存知でしょうか?

 

ひよこさんはテスト何点だったの?

 

わたしは95点よ、今回は頑張ったもんね。

うさぎさんは?

 

・・・まさか、そんな良い点だったなんて・・・

えーっと・・・、80…5点かな…

 

どれどれ・・・、う、この点は・・・

 

あっ!

 

うさぎさん、けっこう鯖を読んだね。(45点か。)

「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。

そこで今回は、この「鯖(さば)を読む」という言葉の意味についてまとめました。

また使い方や例文、類義語などと一緒に見ていきますので、この機会に覚えていってくださいね。

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鯖を読むの意味とは?

さて、鯖を読むとはどういう意味なのか見ていきたいと思います。

まず、「鯖(さば)」ですが、これはあなたも食べたことがあると思いますが、お魚の鯖のことですね。

そして、「読む」というのは、ここでは「数える」という意味になります。

つまり、これを合わせると、

鯖を数える。

ということになります。

これがどういった意味になるのかというと、

自分の都合のいいように、数や量をごまかす、実際よりも多く言ったり少なく言ったりする。

こういった時に使う慣用句です。

 

でも、どうして鯖(さば)なのか不思議ですよね?

次は、鯖を読むとなったその語源について見ていきましょう。

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鯖を読むってなぜ鯖なの?その語源について

鯖を読む02この鯖を読むという言葉は、江戸時代あたりから使われていた言葉のようですが、なぜ魚の鯖(さば)なのか不思議ですよね。

別に魚は他にもいっぱいいるのに、どうして鯖になったのでしょうか?

実は、その語源には、

鯖が傷みやすい魚だったので、早く数えないといけなかったから。

このように言われています。

つまり、とってきた鯖を早く数えて分けないといけなかったので、早く数えているうちに間違って数が合わなくなります。

 

すると、もう一度数を数える余裕なんてないので、自分の都合のいいように数を減らしたり増やしたりすることが多かったようです。

これが語源となって「鯖を読む」といった言葉が生まれたようですね。

 

補足

だから、当時は売った数、買った数が合わないことがかなり多かったようです。

この「鯖を読む」という慣用句の語源には諸説あって、ほかにも有力な説があります。

それは、次の「魚の市場の数え方」が転じた説です。

 

 

魚市場の魚の数え方が語源になった説

江戸時代では魚市場のことを「いさば(五十集、磯場)」とよんでいました。

その魚市場では、魚を早く数えてさばいていかないと間に合わないので、どんどん早口になっていったのですね。

その数え方を

「いさば読み」

と言っていました。

そして、その「い」が自然となくなって

「さば読み」⇒「さばを読む」

このように変化したという説があります。

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鯖を読むの例文や使い方は?

さて、この「鯖を読む」ということばについての意味や語源を見てもらいましたが、だいたいの感じはつかんでもらえたかなと思います。

普段使われることも多い言葉ですしね。

この言葉の使い方は、

  • 自分の都合のいいような数字や量にしたいとき。
  • 見栄を張りたいとき。

こういうシーンで使うことが多くなると思います。

では、鯖を読むを使った例文をいくつか見ていきましょう。

 

鯖を読むを使った例文

  • 彼女の年齢は30歳なのに、「28歳です。」と鯖を読んだ。
  • テストの点が悪くて、お母さんに怒られるのが怖くなって鯖を読んだ点数を答えた。
  • 同年代よりもよく見られたいから、鯖を読んだ給料を言ってしまった。

 

だいたいこのような感じでしょうか。

数をごまかしたり、都合のいいような数字を言うときに使うことが多い言葉ですが、あまり度が過ぎると、後でバレたときに苦労しますよね。

ちょっと盛るくらいでないと、かけ離れすぎると信憑性も薄くなるので、鯖を読むときはほどほどにしておくのが良いかもしれませんね。

 

鯖を読むの「鯖」って「円」?「月」?

鯖って、

魚へんに「靑(あお)」

このような漢字であらわされていますよね。

でも、私たちがなじみのある漢字は青色の「青」の方ですよね。

これって「円」なのか「月」なのかどっちなのか迷いますよね。

でも、正しい漢字としては、

085145   サバは「鯖」と書いて、「月」ではなく「円」

このようになっているようです。

1つの漢字でも悩むポイントがあって難しいですね。

 

ちなみに魚へんに靑と書くのは、

check001  鯖の背中が青色だったから

このような語源があるようですね。

 

あとがき

今回は慣用句の鯖を読むの意味や語源、そしてその使い方や例文について見てきましたがいかがでしたか。

さて、まとめとして鯖を読むを簡単にまとめますね。

鯖を読む
意味

自分の都合のいいように、数や量をごまかす、実際よりも多く言ったり少なく言ったりする。

補足

「読む」:ここでは「数える」という意味

使い方・例文

彼女の年齢は30歳なのに、「28歳です。」と鯖を読んだ。

 

うまく使える場面があったら、ぜひ試してみて下さいね。

 

 

今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。

こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。

普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。

そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。

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